パッチテストとは

 パッチテストとは、化学物質や薬剤または化粧品などが、皮膚に対して刺激性やアレルギーを持っているかどうか、原則として背中の上部(または上腕伸側)に貼って調べる方法です。
 貼布したのち2日後、3日後、7日後の3回再来していただいて判定します。

当院で検査可能な物質

現在、パッチテストの施行が必要な場合は総合病院を紹介しています。

金属アレルギーの検査について

金属アレルギーを精査する「金属シリーズ」のパッチテストは、試薬の入手が困難なため専門の大学病院に紹介しています。

検査日時

 あらかじめ診察の後、検査日時を予約します。

①貼る日
 貼った翌日は来院する必要はありません。

②第1回判定日 (2日後)
 診察時に貼ったものをはがし、30分後に判定します。
 再び貼ることはありません

③第2回判定日 (3日後)

④第3回最終判定日 (7日後)

できるだけ確実な判断をするために、3回の判定が必要です。

テスト中に注意する点

以下の内容を十分理解したうえで、来院してください。

 テスト中は、最終判定が終わるまで、シャワー浴のみ可能です。ただし、貼ってあったところをこすったり、洗ったりしないでください。また、運動など汗をかくようなことは行わないでください。

 貼ってあった場所がわかるように、油性フェルトペンでマークをつけます。汚れてもよい下着を着用してください。マークが消えそうになったら印をつけなおしてください。

 テスト中は、かゆくなっても、はがしたり、ひっかいたり、たたいたりしてはいけません。どうしても我慢できないときは、濡れないようにして冷やしてください。

 テスト当日朝から終了までは、貼った部位に引っかかるような下着を着用しないでください。

 テストを受ける1週間前から、なるべく日焼けをしたり、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤(かゆみどめ)を飲んだりしないよう注意してください。

 テスト部位の陽性反応の結果として、強い皮膚炎が生じたり、色素沈着が長期間残ることがあります。

 また、テストをしても全く反応がなくて、原因がわからない場合もありえますので、ご了解ください。

テスト結果の評価

 パッチテストで陽性反応を示した金属や材料は、アレルギー疾患の原因である可能性がありますが、その他の原因物質や病因、環境条件などが合併して、症状が現れる可能性も考えられます。したがって、パッチテストで陽性が出た場合でも、この検査のみでは、症状や疾患との関連性について、確定することはできません。